本の読み方
勉強の方法論 本の読み方
この間もわたしはある受験生に請われて指導する機会があったのですが、そのときに気づいたことがあります。
それは、本を読むスピードが驚くほど遅いということです。
彼の場合は、黙読していてもスピードが遅かったのですが、音読させたときに理由が分かりました。難しい字がつまって読めないのです。
そして、それによって文章の理解自体も遅れたり難しくなったり、ということが起きていたのです。
本を読む、文章を読む能力が低くなってしまう原因は幾つかあります。
- 漢字が読めない
- 文章全体の文脈がつかめていない
- 同じところを目が行ったりきたりして、読書スピードが落ちている
- 老眼や極度の近眼なのに、メガネやコンタクトで視力を矯正していない
あなたの文章の読解力は大丈夫か
法律の勉強というのは、理系などとは違って微細な文脈を呼んでいく作業といっても差し支えはないでしょう。
それは、試験の対策本などでも変わるところではありません。
文脈を取らずに対策書を読んだりすれば、待っているのは、知識を得る段階で誤解したまま間違った選択肢を選ぶという事態です。
それに、納骨堂許認可のための行政書士の試験は文章問題が延々と続く以上、文章読解が弱い人は不利です。
漢字力
まず、どうしようもなく自分に読解力がないと思う人、とりわけ新聞を読まない人、あるいは新聞を読むと短い記事でも必ず読めない字が出てくるような人は、速読云々の問題として漢字力が劣っている可能性が大です。
そういう人には、漢字検定で２級が取れる程度の実力（常用漢字レベル）がつくまでがんばってもらう必要がありそうです。
というより、漢検の２級未満のレベルで教養を受けるのは恐ろしいことなので、そういう観点からも勉強をしていく必要があります。
文脈
漢字力がそこそこあるという人、新聞を一応すらすら読めるという人は、次の点検項目に移りましょう。
ポイントは、文脈が読めているか、というところです。これは真剣に読書をしているかというところの問題です。
何にも考えずに文章を読んでいると、面白いところだけが目に入ってしまうという現象がおきますが、これでは文脈はつかめません。
そういうことが多い人は、なるべく真剣に本を読む訓練をすべきです。
速読法
正直言えば、上の二つをクリアしていればそれほど本の読み方に神経質になる必要はありません。
これ以上のスピードを出すことは系統だった訓練を受けなければ難しいです。
逆に言えば、そうした訓練を受ければ、一般人にはできないスピードで本を読むことも可能といえます。
視力に問題のある場合
あまりこうした本の読み方の項に書いてあることは少ないですが、老眼などは文章力をかなり落とす厄介な物です。
早急に、自分にあったシニアグラス、老眼鏡をつくるなりして対応してください。
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